スタッフコラム
Staff column
2024.5.20
スピーカー高額買取のコツ。買取業者が見る査定ポイント10個【サランネット/コーン/エッジ/接点/エンクロージャー】
音楽を聴くとき、音を出すスピーカーにはとても重要な役割があります。音楽が好きな方にとってスピーカーに大きなこだわりを持つ方が多くいらっしゃいます。
しかし、スピーカーを「買い取って欲しい」と思う時も来るでしょう。
では、買取業者はスピーカーのどの部分を見て査定を行っているのでしょうか。今回はスピーカーの買取査定のポイントと普段の保管方法やメンテナンスについて、詳しく紹介します。
スピーカー査定で買取業者が見るポイント
まず初めに、買取業者はスピーカーを査定するときにどの部分を見ているのでしょうか。外観と動作の点から確認してみましょう。
外観から見る6つの部分
エンクロージャー(キャビネット)
エンクロージャーはスピーカーを囲っている箱のことで、木材が用いられることが多いです。外部からの衝撃や、湿気や乾燥のために劣化するケースがあります。
サランネット
サランネットはスピーカーの表面に取り付けられているネット上のカバーです。スピーカーの内部に埃が侵入しないように、またコーンやエッジといった劣化しやすい部品に触れないように保護する役割があります。
しかし、サランネットそのものも破れたりフレームが歪んだりしやすいため、買取時に損傷が見られるケースが少なくありません。
スピーカー端子
スピーカーケーブルを接続する部分です。金属にサビやカビが発生していたり、汚れたりすると、音にノイズが混ざり本来の音質を発揮できなくなります。
エッジ
エッジはスピーカーユニットの振動板であるコーンの円周部分にある部品です。コーンを支えるサスペンション的役割があります。
ウレタンやゴム等の材質が用いられ、古いスピーカーではエッジがきれいに残っていることが稀なほど、スピーカーの部品の中でも特に劣化しやすい部分です。
コーン紙
コーンはスピーカーの振動板で一般的には円錐の形をしています。紙や強化繊維を材質とし、簡単に破れるものではありませんが、シミで汚れてるケースが多く見られます。
センターキャップ
センターキャップはコーンの中央にあるドーム型の部品です。スピーカーユニットの内部に埃が入るのを防いだり、コーン中心部の補強したりする役割があります。
ドーム型の中は空洞になっているため、触れるとすぐに凹んでしまいます。また、コーンとの接着面が剥がれているケースもたびたび見受けられます。
専用スタンドなどオプションパーツの有無
スピーカーによっては専用スタンドを取り付けたり、金具で固定したりして使用するタイプがあります。こうしたスピーカーは、パーツが揃っていないと査定額に響いてしまうため、専用スタンドやオプションパーツはあらかじめ揃えておくといいでしょう。
音を出して確認する4つの動作
買取業者が見るのは外観だけではありません。外から見えない内部の劣化が生じているケースもあるため、場合によっては動作確認を行います。
ガリ音の有無
ケーブルの接合部やスイッチ等の接点が劣化すると、バリバリやガリガリといったノイズが混ざります。掃除や接点復活材を使用して改善されることがあります。
出力バランス
スピーカーの左右のバランスや、高・中・低音のバランスが崩れているケースもあります。
ツイーター、スコーカー、ウーファーの出力
スピーカーの中には2WAYや3WAYといった、高・中・低音を別々に出力するタイプがあります。すべてのスピーカーから出力されているかどうかを確認します。
バランスつまみの機能
バランスやボリュームの調整機能が搭載されたスピーカーもあります。これらの機能が正常に作動するかどうかも査定項目の一つです。
スピーカーは使用環境と保管方法が重要
ここまではスピーカー買取業者が見るポイントを解説しました。スピーカーは適切な場所で使用・保管をし、メンテナンスすることで様々なメリットがあります。ここでは、その理由やメリットについて詳しく紹介します。
音の劣化を防ぐ
スピーカーは精密機器であり、電気信号を音に変換して様々な音楽を再生することができる機械です。精密機器は汚れやホコリのほかにも、高温多湿などの環境にとても弱いため、他の機械と同様に適切な環境で使用・保管しなければ劣化を早めてしまいます。
故障の原因を防ぐ
スピーカーの内部にホコリや湿気が入り込んでしまうことで部品の錆び付き等の原因にもなり、錆びてしまった部品は故障の原因となります。
また、最悪の場合ショートして発火した火花にホコリが引火して、火災が起こる恐れもあるため注意が必要です。
スピーカーをキレイに維持することは、火災リスクの防止にもなります。
美しい見た目を保つ
スピーカーに適した場所で使用・保管することで、部品の劣化を遅らせ、キレイな外観を保てます。キレイなスピーカーはインテリアとしても部屋に重厚感を与え、良い雰囲気を作ることができます。
高く買取ってもらえる
良い状態を維持するには使用環境や保管方法が重要です。後々にスピーカーを売ることになった場合でも、キレイな見た目であればあるほど高い査定がつくため、使用環境や保管方法に気を配ることはメリットが大きいといえます。
スピーカーを高額買取してもらうには?
スピーカーは精密機器であるため、使用環境や保管方法によっては劣化を早めてしまいます。高額買取してもらうためには、日頃からスピーカーに適した場所に置いて保管することが重要です。
具体的に、スピーカーを使用したり保管したりするにはどのような環境が適しているのか詳しく解説します。
高温多湿と直射日光を避ける
湿気やホコリにより金属部分に錆やカビが発生して音質・キャビネットの劣化に繋がります。また、太陽光が直接当たると色褪せやプラスチックそのものの劣化が進みます。温度や湿度が一定かつ直射日光の当たらない場所に置いておくのがお勧めです。
スピーカーの消耗部品を交換する
スピーカーの消耗部品を交換することも重要です。交換時期の少し手前で消耗部品を取り替えていれば、スピーカーの劣化を最小限に防げます。
ただし、スピーカーの部品は製造から8年程度で部品の在庫はなくなります。このことから、スピーカーの寿命は製造から8年と判断されることも多くあります。
スピーカーの掃除をしておく
スピーカーの価格は「きちんと音が出る・音質に問題無い」という点が再重要なポイントですが、買取査定時には外観もチェック対象になります。
一目見てわかる傷がないことはもちろん、焼けやシミ等がつかないようにしておくことも重要です。
ホコリをたくさん被ってしまっているのはよくないため、表面を丁寧に拭いた上で、サランネットの手入れもしておきましょう。
コーン部分やエッジ部分にも掃除が必要ですが、ホコリやカビが溜まったからといって、濡れ布巾で拭くのはNGです。スピーカーのお手入れには「ダスター」と呼ばれる雑巾が便利で、水に濡らさずにAV機器をキレイにできます。
また、以下にスピーカーの掃除方法を記載するので、ぜひ参考にしてみて下さい。
できるだけ早く売る
スピーカーは最新型に近づけば近づくほど値段が高くつきます。シーズン毎にモデルチェンジしていくもののため、最新型から遠ざかるほど、価格も下がっていってしまいます。
一部アンティークや名機として価値があるスピーカー(1970年代~1990年代に作られたもの)は、中古品というよりアンティークとしての価値を踏まえての評価となります。
特にこの年代に該当しない場合は、使わないスピーカーは古くなる前に売るのが最適です。放置しておくと、値段は下がっていってしまいます。
スピーカー買取専門店に依頼する
スピーカーの構造自体はとても単純なため、音が出るのか、音割れはしないか、機器との接続に問題はないかといった「きちんとスピーカーとして機能するのか」という項目が重要となります。
音がきちんと出るという項目をクリアした上で、査定額アップを狙う場合は、音響機器を専門的に取り扱う業者に依頼するのも手段の1つです。
専門業者はスピーカー本来の価値がよくわかるため、査定額にもきちんとスピーカーの価値を反映させることができます。特に有名メーカーやブランドのスピーカーの場合は、専門業者を検討するのもお勧めです。
スピーカーの掃除とメンテナンス
最後に、スピーカーを使用する場所や保管方法の他に、メンテナンスについて紹介します。
ひと手間かけることで、お気に入りのスピーカーを長く使用し続け、手放す時にはより高く売ることができるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
スピーカーの掃除方法
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見える部分や表面についているホコリを取り除く
まずは、表面のホコリを取ることで、外部のホコリが内部に入り込むことを防げます。表面部分でも水拭きではなく、必ず乾拭きで拭いていきましょう。
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サランネットを外してホコリを取る
サランネットとは、スピーカーを保護するために付いているスポンジのようなネット状のカバーのことを指します。ネット状になっているため、どうしても細かいホコリが溜まってしまいます。
サランネットはネジで固定されていないので、引っ張れば簡単に取り外せますが、破損させないように慎重に取り外していきます。できれば、各メーカーのホームページや取扱説明書を確認して取り外すと安全です。
サランネットの掃除は、優しく乾拭きで表面のホコリを取り、裏面から息を吹きかけると細かいホコリを取ることができます。
カメラの掃除で使うようなブロワーを使って空気を吹きかけ、ホコリを取り除くのも効果的です。
ただし、室内でやると部屋にホコリが舞ってしまうため、外やベランダでやるのがお勧めです。
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スピーカー本体のエッジ部分のホコリを拭き取る
スピーカー本体のエッジと呼ばれる、盛り上がっている部分にもホコリが溜まるので、忘れずに拭き取りましょう。エッジの内側にあるコーン紙は柔らかく破損しやすい素材でできています。
破損してしまうと音がしっかりと鳴らなくなってしまうため、コーン紙を誤って指で押してしまわないように気をつけながら、乾いた雑巾の先端部分等を使って、優しくエッジ部分のホコリを取るようにします。
スピーカーの買取相場
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※買取価格は商品状態やタイミングなど様々な要因によって変動します。
ブックシェルフ型スピーカー
DIATONE(ダイヤトーン)DS-600Z
買取金額:6,500円
DALI(ダリ)Royal Menuet II
買取金額:26,000円
トールスピーカー
DENON( デノン) SC-T7L
買取金額:80,000円
大型スピーカー
TANNOY(タンノイ) Super Red Monitor SRM 12X
買取金額:49,000円
TANNOY(タンノイ) BERKELEY HPD385A
買取金額:60,000円
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※状態によっては買取をお断りする場合もございます。ご了承下さい。
近年では「アナログブーム」が再燃しています。オープンリールデッキのように、現在ではほとんど使われなかったものでも需要が増えてきています。
音響機器は時代に合わせて便利に進化していますが、古い機器を愛好する動きも強く、様々な機器に値段がつきます。音響機器が自宅にまとめて眠っている場合には、ぜひともセットでの査定をお試し下さい。
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