書籍のトレンドとしては、昨今の電子書籍の流れがあります。電子書籍自体は1971年にはじめて作られていますが、一般的に普及したのは2000年代になってからでした。電子書籍はこれまでの紙媒体の書籍と違い、パソコン、タブレット、スマートフォンといった機器で表示できるデジタル形式の書籍です。電子ファイルとして配布されるため、前述のデジタル機器とインターネットに繋がる環境があれば、すぐに手に入れられる点が特徴です。また、デジタル機器に保存して持ち運ぶことができるため、紙の書籍と比べて携帯性が高い点も特徴でしょう。

一方で電子書籍は原則として中古買取りに出すことができず、中古市場で流通しません。そのため電子書籍の流通により、紙の書籍の中古流通が影響を受ける可能性があります。

こうした中で紙の書籍は次のようなニーズから選ばれています。

・コレクション
・電子書籍化されていない書籍を手に入れる

未だ全ての書籍が電子化されたわけではなく、古い時代のものを中心に紙の書籍でなければ手に入らないものも多く存在します。

｜専門書の買取

中古市場において専門書は高い価値がつくケースが多いです。特に次のような専門書は中古市場における需要も高く、流通が盛んです。

• 法律書
• 医学書
• 美術・芸術やデザインの専門書
• 経営・経済に関する専門書
• 先端技術に関する専門書

昨今は海外の有名な学者が執筆したものも人気となっています。これらの専門書について読み終わったものがある場合は、ぜひとも査定を試してみてください。古い版であっても、現在はプレミアがついているものもあります。そうした専門書は値崩れしにくいため、査定額も期待できるでしょう。

｜レトロコミック（絶版コミック）の買取

専門書と並んで中古市場で人気を誇るものがレトロコミックです。レトロコミックは、戦前や昭和時代の日本の漫画作品を指す言葉であり、主に1950年代から1970年代にかけて、新聞や雑誌に連載されていた漫画作品をコミック化したものが多くなっています。

古い時代のものであるため作品のテーマや表現が現代と異なり、また、現代に続く漫画業界を作り上げてきた有名な漫画家の昨日も多く、愛好家の多いジャンルです。特に昨今は年代・性別を超えてレトロコミックを好む動きも増えてきており、海外にも愛好家が生まれるようになっています。

以下のような有名作品は現在も中古市場において人気があるため、不要なものがある場合は積極的に査定を試してみてください。

• 鉄人28号
• ジャングル大帝
• 鉄腕アトム
• ドカベン
• あしたのジョー
• サザエさん
• 手塚治虫作品
• 藤子不二雄作品
• 墓場鬼太郎/水木しげる作品

初版本などの限定品にはプレミアがついている場合も多くなります。