家にある古いスピーカーを何とかしたい！と考えた時、処分より先に考えていただきたいのが「売却」です。古いスピーカーの中には、買取業者に依頼することで引き取ってもらえる上に、まとまった金額で売却することも可能なスピーカーが多数あります。

では、具体的にはどんなスピーカーが売れるのでしょうか。今回は古いスピーカーが高額買取される理由や、売れるスピーカーのメーカーについて詳しく紹介します。

 

ヴィンテージのスピーカーが高額買取される理由は？

一般的に、電子機器や精密機器、家電製品は「年式が古いものほど搭載されている機能や性能が限定的である」という特徴があります。また、経年劣化による傷や色褪せ等が生じていることも珍しくありません。

これらはいずれ中古品として販売するにあたってマイナスの要素になることから、買取価格も大幅に低下してしまいます。

しかし、ヴィンテージやアンティークのスピーカーは例外で、古い製品の方が価値が高くなるパターンがあります。

そもそもスピーカーとは、ボックス（エンクロージャーという）の中に電気信号を音に変える円形のスピーカーユニットを埋め込み、それを振動させることで音を反響させるというのが基本的な仕組みです。エンクロージャーには木材が使用されることが多くありますが、年数が経過すると木材の水分が徐々に減っていくため、音に変化が現れます。

また、かつては一般的に使用されていた木材でも、現在は様々な規制が強化され、使用できなくなっている木材も少なくありません。

このような要因から、ヴィンテージスピーカーでなければ出せない独特の音があるため、需要が高くなっています。

 

古いスピーカーをできるだけ高く売るには？

古いスピーカーをできるだけ高く売るには、いくつかのコツがあります。どのような条件があるのか、この項目で詳しく解説いたします。

 

できるだけ早く売る

「古いスピーカーを処分しようかな」と思った時には、できるだけ早く行動を起こすのがおすすめです。

というのも、古いスピーカーは時間が経過すればする分だけ劣化します。特に音が出る部分のコーンやエッジ、センターキャップは劣化しやすい素材が使用されているため、「今度でもいいかな」等と考えて放置しておくと、どんどん価値が下がっていってしまいます。

「この前売却しておけばもっと高く売れたかもしれない」という悔しい結果に終わることのないよう、思い立ったらできるだけ早く買取業者に連絡するようにするといいでしょう。

 

掃除をしておく

「元々古いスピーカーだから」といって、ホコリまみれや汚れが目立つ状態のままで買取業者に依頼すると、価値が余計に下がってしまう可能性があります。

「もっとキレイな状態であれば買取額が上がったかもしれない」という結論になりがちです。

古いスピーカーを買取に出す場合は、事前にしっかりと掃除をしておくことが大切となります。ホコリをしっかり払い、目立つ汚れを拭き取るだけでも雰囲気は大きく変わり、状態が良く見えることも往々にしてあります。

結果的に査定額が高くなることもあるため、掃除は必須といえます。

 

劣化しやすい環境を避ける

現在所有しているスピーカーをゆくゆく売却しようと考えている場合には、スピーカーの劣化をなるべく遅らせるための工夫を普段から行っておきましょう。

例えば「直射日光が当たらないところにスピーカーを置く」というのも工夫の1つで、スピーカーは直射日光が当たると全体的に色褪せてみすぼらしい見た目になり、価値が下がってしまうことがあります。

スピーカーを使用・保管する時はなるべく次のことに気を付けてください。

• 直射日光を避ける
• 過度のホコリを避ける
• 高温多湿を避ける

こうした劣化予防を行うことで音質や外見もキレイな状態を長く維持できるため、買取価格も高額になりやすいという傾向があります。

 

オプションパーツやほかのオーディオ機器と一緒に売る

古いスピーカーを売る時は、オプションパーツや付属品、アンプやCD・レコードプレーヤーなどほかのオーディオと一緒に売ると、より高額買取につながります。

単体では金額がつかない場合も、スピーカーとセットで使用していたアンプやデッキなどがあればまとめて売ることで買取につながるケースもあります。

また、オプションとしてスピーカースタンドがあるものは一緒に査定に出すとなお高額査定が期待できます。

 

古くても高額買取！有名メーカーのスピーカー

古くても高額買取できるスピーカーには「有名メーカー」であることが欠かせません。どのようなメーカーがラインナップされているのか、ここではメーカーの歴史や詳細なスピーカーの特徴にいたるまで、詳しく紹介します。

 

ONKYO（オンキョー）

オンキョーは松下電器産業でスピーカー開発を担当していた技術者が独立し、1946年に創業した会社です。創業の翌年には自社製の高音質スピーカーを搭載したラジオが大ヒットしました。

高音質のスピーカーは、オンキョーにとって創業時から追求し続けた祖業です。ユーザーが求める以上の性能と品質を提供するために、スピーカーの音質に関わる振動板やボイスコイル等の主要部品は、素材調達から完成まで一貫して社内で行っていました。

オンキョー製のスピーカーは「ナチュラルで高品位なサウンド」が最も大きな特徴です。どんなジャンルの音楽でもクリアで心地良い音に再生します。

低音用のスピーカーは、固有ノイズが少ないノンプレスのコーン型振動板を搭載した自社開発のユニットが主流です。高音用のツイーターには、超高域まで再生可能なユニットを採用しています。

 

JBL（ジェービーエル）

アメリカの音響機器メーカーであるJBLのスピーカーは、クリアでバランスの取れたサウンドが大きな魅力です。豊かな低音と明瞭な高音は「JBLサウンド」とも表現されています。特に、目の前で演奏を聴いているような臨場感、躍動感を味わいたい人にはピッタリのスピーカーです。

大音量でも音割れせず、歪みのない良質なサウンドを鳴らしてくれます。

また、JBLはラウドスピーカーに力を入れており、JBLの技術を注ぎ込んで作られたハイグレードなモデルが揃っています。音楽製作用やレコーディング用として導入可能なスタジオモニタースピーカーも開発しており、原音を忠実に再生できる再現性の高さが強みです。

技術力の高さから、プロ向けのオーディオ機器も数多く取り扱っています。

 

DIATONE（ダイヤトーン）

三菱電機のスピーカーブランドであるDIATONEは、1946年にNHKと共同でフルレンジスピーカーを開発したのが始まりです。1968年からは一般向けのオーディオの開発も行い、性能に優れたスピーカーを制作してきました。

かつてホームオーディオのブランドとして人気を博したDIATONEですが、1999年に三菱電機はカーオーディオ以外の音響部門を撤退することに。しかし、DIATONEのブランド名は受け継がれ、2006年から受注生産・インターネット販売を通して高級志向をターゲットとした新型「ダイヤトーン」スピーカーが販売されています。

近年では、液晶テレビのスピーカーやカーオーディオの分野でDIATONEブランドが復活しています。

「音の質が柔らかく、安心感のある昔懐かしい音」「生オーケストラが再現され、ボーカリストがそこにいるような錯覚すら覚える」というのが、ダイヤトーンスピーカーの評価です。楽器の前後の配置といった奥行きまでわかるといわれるほど「原音に忠実。何も足さず、何も引かない」のがダイヤトーンスピーカーの大きな特徴といえます。

 

SANSUI（サンスイ）

SANSUIは、山水電気のオーディオブランドで、 1980年代のオーディオブーム全盛期には最高525億円の売り上げをあげた、オーディオの名門メーカーです。SANSUIブランドの製品は世界各地で販売されていました。

また、山水電気はJBLの日本総代理店でもありましたが、2018年に山水電気の法人は消滅。

当時からアンプの技術には定評があり、オーディオブランドとして、スピーカーにおいてもいまだに高い需要があります。

 

YAMAHA（ヤマハ）

日本を代表する楽器メーカーでもあるYAMAHA。その歴史は古く、創業者である山葉寅楠氏が1887年に小学校の壊れたオルガンの修理に成功したことに端を発しています。YAMAHAは楽器制作から事業を始め、現在ではその技術力を生かした高品質の音響機器を開発しているメーカーとして有名です。

そんなYAMAHAのスピーカーは、低価格なものから本格派の高級仕様まで幅広く展開されています。

「聴き続けても疲れない」クリアでナチュラルな音質がYAMAHAスピーカーのメリットです。癖が少なく、初心者からオーディオファンまでしっかり対応できるスピーカーの開発を続けています。

 

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