スタッフコラム
Staff column
2025.10.8
根付の買取価格を決める要素とは?高額査定されるポイントを徹底解説!
カテゴリー:売り方・買取のコツ

江戸時代に実用品として誕生し、やがて美術工芸品としての価値を確立した「根付(ねつけ)」。その小さな造形の中には、職人の卓越した技術と芸術性が凝縮されています。近年では、国内外のコレクターや美術愛好家からの需要が高まり、思わぬ高額で取引される例も少なくありません。
では、どのような根付が高く評価され、買取価格に大きな差が出るのでしょうか。今回は、素材や作家、保存状態、デザインなど、根付の買取価格を決定づける要素について詳しく解説します。
目次
根付(ねつけ)とは?
根付とは、江戸時代に日本で発展した小型の装飾品であり、印籠や巾着等を帯に固定するための留め具として使用されました。実用的な目的で生まれた根付ですが、次第に美術的な価値を持つ工芸品として発展し、様々な素材や彫刻技術が用いられるようになりました。
近年では、根付は美術品やコレクションアイテムとして高く評価され、日本国内外の愛好家に人気があります。特に精巧な彫刻が施された根付は、美術品や個人コレクターによって高額で取引されることもあります。
根付の買取価格を決める要素について解説
根付は、日本の工芸品として高い価値を持つ一方、その買取価格は様々な要素によって左右されます。市場における評価規準は明確に存在し、特に職人の知名度や素材、制作年代、デザイン、保存状態等が価値を決める重要なポイントとなります。ここでは、根付の買取価格を決定する要素についてご紹介いたします。
作成した職人や作家の知名度
根付の価格に最も大きな影響を与える要素の一つが、その根付を作った職人の知名度です。有名な根付師(職人)の作品は非常に高額で取引されることが多く、場合によっては数百万円以上の値がつくこともあります。
江戸時代の名工として知られる「友親」「正民」の作品は、特にコレクターの間で人気があり、高額で取引される傾向があります。また、明治・大正時代に制作された根付も、海外市場での評価が高く、美術品としての価値が認められています。
一方で、現代の作家が手がけた作品でも、伝統を継承しつつ独自の作風で評価を得ているものは、高額で取引されることがあります。そのため「誰が作った根付なのか」を調べることは、買取価格を判断する上で非常に重要となります。
簡単に作者を調べる方法には、付属品や箱書き、根付の底面や側面に彫られた銘をチェックするといいでしょう。
使用されている素材の種類と希少性
根付の素材は、その価値を大きく左右する要素の一つです。特に稀少な素材が使用されている場合は、高額査定が期待できます。高額になりやすい素材、比較的一般的な素材について解説します。
◆ 高額になりやすい素材
・象牙(アイボリー):滑らかな質感と美しい白色が特徴だが、現在はワシントン条約によって規制されており、取引に制限がある
・珊瑚(サンゴ):特に赤珊瑚は希少性が高く、美術品としての価値が認められている
・翡翠(ヒスイ)や瑪瑙(メノウ):半貴石としての価値があり、高級感のある仕上がりになるため人気がある
◆ 比較的一般的な素材
・木製(柘植「つげ」)等:加工しやすく、彫刻が細かく入れられるため、多くの根付に使用されている。ただし、名工による作品であれば、高額になることもある
・鹿の角:美しい模様が特徴で、細工が施されたものは人気がある
・金属製(銀・銅):重厚感があり、装飾性の高いものは価値があがることがある
制作された年代の影響
制作年代も根付の価値を左右します。特に江戸時代から明治時代にかけての作品は歴史的な価値が認められやすく、高額で取引される傾向があります。
◆ 高額になりやすい年代
・江戸時代(17~19世紀):当時の職人技が凝縮された作品が多く、特にコレクターの間で高い評価を受けている
・明治時代(1868~1912年):日本の工芸品が海外で評価され始めた時期であり、美術品としての価値が高い作品が多くある
◆ 比較的安価になりやすい年代
・昭和後期~現代:近年の作品は評価が定まっていないものが多いため、価格が安定しにくくなっている。ただし、著名な作家による作品であれば、高額で取引されることもある
かいほうどうスタッフ
古い時代の根付ほど希少性が高くなり、市場での需要も高まるため、結果的に買取価格も高騰しやすくなります。
保存状態の重要性
保存状態が良好な根付は、高額査定の対象となります。以下のような条件を満たしている根付は、評価が上がる傾向にあります。
◆ ヒビや欠けがない
根付は細かい彫刻が施されているため、経年劣化によってヒビや欠けが発生しやすくなります。その分、ヒビや欠けがない状態を維持しているものは「オリジナルの美しさを保っている」といえ、高評価となります。
◆ 摩耗が少なく、彫刻が鮮明
長年使用された根付は、摩耗によって彫刻がぼやけてしまうことがあります。しかし、細部の彫刻が鮮明に残っているものは、職人の技術をしっかりと楽しめるため、高額で評価されます。
◆ 変色や汚れが少ない
特に象牙や木製の根付は、長期間放置すると変色したり、汚れが蓄積することがあります。適切に保存され、変色や汚れが少ない根付は、評価が高くなります。
◆ 湿気やカビの影響を受けていない
根付は湿気に弱いため、不適切な環境で保管されるとカビが生えることがあります。カビやシミがない状態であれば、美術品としての価値が維持され、高価買取の対象となります。
市場の需要と流行
骨董品や美術品の市場は、需要と供給によって価格が変動します。根付も例外ではなく、特定のモチーフや作家の作品が流行すると、その価値が急騰することがあります。
◆ 市場で人気のあるモチーフ
・動物(虎・龍・猿等):干支に関連する動物のデザインは人気がある
・神話・仏教をモチーフにしたもの:七福神や観音菩薩をテーマにした作品は、コレクターの間で評価が高い
・ユーモラスな作品:江戸時代の根付には、ユーモアや風刺の効いたデザインがあり、こうした作品は人気が高い
根付を買い取ってもらうポイントは?
小さな中に繊細な彫刻や日本文化の粋を凝縮した根付は、コレクターの間でも根強い人気を誇ります。とはいえ、実際に根付を売却しようとした際「どうしたら高く買取してもらえるのか」「査定の基準は何か」と疑問に思う方も多いでしょう。
ここでは、根付の価値を左右する要素を踏まえながら、買取時に押さえておきたいポイントをご紹介いたします。
根付の「価値」を知る
根付は、日本の工芸品として、歴史的・美術的価値が高いものです。その価値を正しく理解し、適切な方法で売却することが、高額買取の第一歩となります。
根付の価格は上記でもご紹介した通り、職人の知名度や素材の希少性、制作年代、デザインの精巧さ、保存状態、市場の需要といった要素によって決まります。まずは上記でご紹介した内容を参考にして、ご自身が持っている根付の特徴を把握し、どの要素が評価されるか確認しましょう。
市場のタイミングを見極める
根付の需要は、市場の動向によって変動します。特定のモチーフや作家の作品が注目される時期に売却することで、高額査定を狙うことができます。
また、干支に関連した動物モチーフの根付は、年末年始に需要が高まりやすくなります。このタイミングで売るのも戦略の一つです。
信頼できる買取業者に査定を依頼する
根付の価値を正しく判断するためには、専門の買取業者に査定を依頼することが重要となります。
複数の買取業者に査定を依頼する「相見積もり」は特にお勧めです。適正価格がわかる上に、最適な取引先を選択できます。また、専門の骨董品店に相談すると、一般的な買取業者よりも根付の専門知識を持っている査定士が多いため、正しく価値を評価してくれます。
根付の高額買取なら「かいほうどう」へ!どんな根付でもお気軽にご相談下さい

根付のような骨董品を支える要素は「希少価値の高さ」です。市場流通数が多ければ査定は低くなり、少なければ高くなります。そのバランスを知り、根付の知識も豊富な査定士が在籍している業者に依頼することで、適正な価格での買取が可能になります。
弊社かいほうどうでは、根付の高額買取を行っております。弊社所属の経験豊富な査定士が、しっかりと根付そのものの価値を適正に見極めた上で買取価格をご提示いたしますので、どのようなことでもご遠慮無くお気軽にご相談下さい。
また「根付の価値を把握したい」「どの程度で売れるか先に知りたい」というご要望もOKです!弊社では買取不成立でもキャンセル料や査定料は頂きません。価値を知ることで、お品物を手放すかどうかの判断材料にして下さい。
根付の高額買取なら「かいほうどう」へご相談下さい!
- ・無料査定: お見積もりは無料です。お気軽にご相談ください。
- ・出張買取: ご自宅までお伺いし、買取いたします。(対応エリア:大阪・京都・奈良)
- ・高価買取: 豊富な知識と経験で、お客様のギターの価値を最大限に引き出します。
都合に合わせて選べる3つの買取方法

買取方法は「出張」「店頭」「宅配」の3つの買取方法をご用意しており、お客様のニーズに合わせてご提案いたします。
お客様のご負担は一切ございませんので、どのようなお品物でもいつでもお気軽にご相談下さい。
また、傷や汚れ、可動部分の動きが悪い等、状態不良・動作不良で他店が買取できなかったものでも、かいほうどうではお買取できる可能性がございます。ご遠慮無くご依頼下さい。












かいほうどうスタッフ
このように、素材の希少性だけではなく、その素材を活かした美しい仕上がりかどうかも、価値を決めるポイントとなります。