トレカの高価買取

トレーディングカードはもともとタバコやスポーツを題材にして発展してきました。こうした流れは1990年代まで続いており、日本でもJリーグチップスのトレカが人気を博した時期があります。その後、卓上ゲームとしての機能を取り入れたトレカが発売されると、ゲームとして楽しめる側面からトレカを求める消費者層が拡大していきます。

現在は各種のアニメや漫画とコラボレーションしたトレカが人気であり、コレクション用途のみならずゲームを楽しむために集めるケースも増えています。また、昨今は男性のみならず女性の人気も高まっており、コレクションから対戦ゲームまで幅広い年代に楽しまれています。

トレカをコレクションして楽しむ場合、希少価値の高いカードの取引金額はまさに天井知らずです。ポケモンカードの中には、4億円を超える価格で取引されたカードもあり、世界的な人気を博すカードは中古であっても高値が期待できるのです。特に限定品や廃盤品のようにそもそもの流通量が少ないカードであれば、過去には一般に販売されたいたものが現在は数万円で取引されることも珍しくありません。

トレカを対戦ゲームとして楽しむ観点からは、強いカードや効果の高いカードに人気が集中します。そのため流通量は確保されていても、多くの人がゲーム内で使いたいと考えるトレカは値段が高くなる場合があります。

以下でが現在も人気のあるトレカについて、紹介していきます。

遊戯王カード

漫画「遊戯王」を題材として遊戯王カードは日本で発売され、対戦の奥深さもあいまって爆発的な人気を博しました。1990年代に発売されてから、現在に至るまで様々なカードが作られている伝説的なトレーディングカードゲーム（TCG）です。

カードのコレクターとしても魅力的な遊戯王カードには多くのレアリティがあり、それぞれに特有のデザインや仕様が存在します。例えば、「レア」はキャラクターの名前が銀色に、そして「スーパーレア」は絵が光るデザインとなっています。さらに希少価値の高い「シークレットレア」や「アルティメットレア」など、多種多様なカードが存在します。

遊戯王カードの価値は、新しいシーズンのカードか、古いシーズンのカードか、レアリティによっても大きく変わります。たとえば、古いシーズンのカードであっても、特定の希少価値の高いカードは高値で取引されることもあります。これは、限定カードや特定のイベントでの配布カードなど、コレクターアイテムとしての価値が認識されているためです。

以下は遊戯王カードの中で特に買取価格の高いものです。

・ブラック・マジシャン・ガール G3-11 レア

・万物創世龍 IGAS-JP000 10000シークレット

・ホーリー・ナイト・ドラゴン 108002シークレット

・青眼の白龍 SM-51 アルティメット

これらのカードは買取価格で20万円以上が期待できる希少なものです。

ポケモンカード

ポケモンカードは、1996年の発売から2022年現在にかけて、多くの人々に親しまれてきたトレーディングカードゲームです。1996年から2017年までの20年間、その人気は安定していましたが、2018年に急激なブームが訪れ、「第１の波」とも称されるこの高騰は約2年で一旦落ち着きました。とは言え、その後も年々の売上は増加し続け、2020年末には「第２の波」と名付けられる更なるブームが到来し、その規模は前回をさらに超えるものとなっています。

ポケットモンスターのカードも根強い人気を誇り、プレミア価格のついたカードが沢山存在します。以下のカードは特にプレミアのついたものです。

・104-096-SM7-B ルチア

・401-SM-P アローラの仲間たち

・305-S-P ルカリオVSTAR

・095-069-S6A-B ブラッキーVMAX

・064-051-SM1PLS-B ニンフィアGX

上記のカードは買取価格で１５万円〜２５万円が期待できます。また、昨今では世界的に信用されている真贋・評価鑑定サービスのPSA鑑定を受け、高評価を得たカードはさらに価値を高めている傾向もあります。

大会優勝カードおよびエラーカード

題材とするコンテンツからの切り口ではありませんが、トレカの限定品は総じて希少価値が高くなり、買取価格も高くなる傾向を有します。特に各種の大会で上位成績者のみに提供されるカードには、世界に１枚しかないようなものもあり、取引金額は１００万円を超えるケースもあるのです。こうしたカードは市場にほぼ存在せず、オークションで取引されるケースもあるほどです。ご自宅のコレクションの中に眠っている場合はぜひとも査定から試してみてください。

また一部のファンが熱狂的に集めるものにエラーカードがあります。これは印刷ミスのあるカードを指し、希少価値が高いことから買取価格も高くなります。遊戯王やポケットモンスターなどの人気コンテンツにおけるエラーカードの場合は１００万円を超える価格で取引されるものもあるほどです。

スポーツカード

スポーツカードの魅力はその多様性と歴史にあります。始まりは、「めんこ」の発展とされ、キャラメルのおまけとしての登場から、カルビー プロ野球チップスを経て、全国的なブームとなりました。1991年、カードそのものが商品となり、野球だけでなくサッカーやプロレスのカードも製品化されました。

近年では、MLB大谷翔平の活躍もあり、スポーツカードの人気も上がっています。中でも数枚限定の直筆サインカードが人気です。MLBでは、TOPPS社製のカード、NPBではBBM社製のカードが主流となっています。

・TOPPS 大谷翔平 直筆サインカード
・BBM 村上宗隆 直筆サインカード

直筆サインカードには、シリアルナンバーが記載されている事が多く、ひと昔前までは、シリアルナンバー[1]が人気でしたが、近年では、選手の背番号のシリアルナンバーが人気で他の番号よりも大幅に高騰している傾向が見られます。

その他に、ユニホームの断片、キスマークがついた限定カードなど、コレクターの心を掴むバラエティに富んでいます。これらはコレクターの間で非常に高い価値を持ち、特に希少なカードはオークションで驚くような高額で取引されることがあります。

また、取引の対象となるスポーツは多岐にわたり、野球、サッカー、バスケットボールはもちろん、相撲やモータースポーツ、フィギュアスケートなど、多くのジャンルが存在します。オリンピックや世界大会での新たな星の登場とともに、新しいジャンルのカードも次々と追加されています。